#16 証券外務員1種・2種試験対策 株式業務
証券会社の役割
証券会社は、金融商品取引法や協定定款、諸規則、取引所定款、諸規則によって定められた役割を担っています。これらの法令や規則に基づき、証券会社は金融商品取引業者、会員、協会員、取引参加者などと呼ばれます。
取引の種類と売買の形態
株式の売買には、上場株式と非上場株式の取引があり、それぞれに特有の取引方法があります。
上場株式の売買
上場株式は、主に以下の取引所で売買されます。
- 東京証券取引所
- 名古屋証券取引所
- 福岡証券取引所
- 札幌証券取引所
これらの取引所での売買を「取引所(市場)売買」と呼びます。また、大阪取引所はデリバティブに特化した取引所として知られています。
非上場株式の売買
非上場株式は取引所に上場されていないため、「店頭取引」として売買されます。これは取引所外で行われる取引です。
取引所取引と取引所外取引
取引所取引は、証券取引所内で行われる取引であり、現物取引が主な取引形態です。一方、取引所外取引は、取引所を介さずに行われる取引です。これには、上場していない有価証券の取引が含まれます。
売買の形態
株式の売買には、自己取引、委託取引、代理取引、媒介取引の4つの形態があります。
自己取引
自己取引とは、金融商品取引業者が自己の計算で行う売買のことを指します。これには、取引所での売買と、相対取引で売買する仕切取引が含まれます。
委託取引
委託取引とは、顧客の計算(顧客の資金)において金融商品取引業者の名で行う取引です。これは、顧客の資金を用いて、顧客の指示に基づいて売買を行う形態です。
代理取引
代理取引とは、顧客の名で金融商品取引業者が代理人であることを明示して行う取引です。例えば、公開買付代理人としての役割を果たすことが含まれます。
媒介取引
媒介取引とは、売り手と買い手の間で売買の成約に尽力する行為を指します。これにより、売り手と買い手の間で円滑な取引が成立します。
取引所金融商品市場における再委託
取引所金融商品市場における委託の媒介、取次ぎまたは代理は、取引参加者でない金融商品取引業者が再委託する場合に行われます。これにより、取引参加者でない業者も市場での取引に関与することができます。
まとめ
株式業務は、取引所取引と取引所外取引、上場株式と非上場株式の取引、自己取引、委託取引、代理取引、媒介取引など、多岐にわたる取引形態と規則に基づいて行われます。証券外務員として、これらの知識を深め、顧客に対して適切なアドバイスを提供し、信頼関係を築いていくことが求められます。
問題1:取引の種類
次のうち、非上場株式の売買方法として正しいものはどれか。
A. 取引所売買
B. 店頭取引
C. 取引所外売買
D. 現物取引
解答と解説
解答: B. 店頭取引
解説: 非上場株式は取引所に上場されていないため、「店頭取引」として売買されます。
問題2:自己取引
金融商品取引業者が自己の計算で行う売買を何と呼ぶか。
A. 委託取引
B. 代理取引
C. 自己取引
D. 媒介取引
解答と解説
解答: C. 自己取引
解説: 自己取引とは、金融商品取引業者が自己の計算で行う売買のことを指します。
問題3:委託取引
顧客の計算で金融商品取引業者の名で行う取引を何と呼ぶか。
A. 自己取引
B. 代理取引
C. 媒介取引
D. 委託取引
解答と解説
解答: D. 委託取引
解説: 委託取引とは、顧客の計算(顧客の資金)において金融商品取引業者の名で行う取引です。
問題4:取引所金融商品市場における再委託
取引参加者でない金融商品取引業者が行う、取引所金融商品市場における再委託の行為を何と呼ぶか。
A. 自己取引
B. 代理取引
C. 媒介取引
D. 委託取引
解答と解説
解答: C. 媒介取引
解説: 取引所金融商品市場における委託の媒介、取次ぎまたは代理は、取引参加者でない金融商品取引業者が再委託する場合に行われます。これを媒介取引と呼びます。
問題5:代理取引
顧客の名で金融商品取引業者が代理人であることを明示して行う取引を何と呼ぶか。
A. 自己取引
B. 代理取引
C. 媒介取引
D. 委託取引
解答と解説
解答: B. 代理取引
解説: 代理取引とは、顧客の名で金融商品取引業者が代理人であることを明示して行う取引です。例えば、公開買付代理人としての役割を果たすことが含まれます。
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