#27 証券外務員1種・2種試験対策 利回り
利回りとは
利回りは、投資元本(購入金額)に対する収益の割合を示す指標です。投資の収益性を評価するために用いられます。
最終利回りの計算
最終利回りは、債券の購入価格に対する総収益の割合を示します。計算式は以下の通りです。
最終利回り(%)=(利率+((償還価格-購入価格)/残存期間)) / 購入価格 × 100
各項目の説明
- 利率:債券の額面に対する1年あたりの利子率
- 償還価格:債券の満期時に支払われる金額
- 購入価格:債券の購入時の価格
- 残存期間:債券の購入日から満期日までの期間
募集期間
募集期間は、新しい債券の発行時に投資者から購入申し込みを受け付ける期間を指します。募集期間が終了すると、約定日と受渡日が設定されます。
約定日と受渡日
- 約定日:取引が成立した日
- 受渡日:取引が実際に行われ、債券と現金が受け渡される日
国債取引の受渡日
- 国債取引:2営業日目
- 国債リテールおよび一般債取引:3営業日目
振替債
振替債とは、紙の証券を発行せずに電子的に記録される債券のことです。これにより、取引の効率化が図られます。
問題1:利回りの定義
利回りとは何を示す指標ですか。
A. 債券の購入価格
B. 債券の償還価格
C. 投資元本に対する収益の割合
D. 債券の残存期間
解答と解説
解答: C. 投資元本に対する収益の割合
解説: 利回りは、投資元本(購入金額)に対する収益の割合を示す指標です。
問題2:最終利回りの計算
以下の情報を基に最終利回りを計算してください。
– 利率: 3%
– 購入価格: 95円
– 償還価格: 100円
– 残存期間: 5年
A. 3.68%
B. 4.21%
C. 5.26%
D. 6.31%
解答と解説
解答: C. 5.26%
解説: 最終利回りの計算式に当てはめると、次のようになります:
最終利回り = (3 + ((100 – 95) / 5)) / 95 × 100 = 5.26%
問題3:国債取引の受渡日
国債取引の受渡日は、約定日から何営業日目に行われますか。
A. 1営業日目
B. 2営業日目
C. 3営業日目
D. 4営業日目
解答と解説
解答: B. 2営業日目
解説: 国債取引の受渡日は、約定日から2営業日目に行われます。
問題4:国債リテールおよび一般債取引の受渡日
国債リテールおよび一般債取引の受渡日は、約定日から何営業日目に行われますか。
A. 1営業日目
B. 2営業日目
C. 3営業日目
D. 4営業日目
解答と解説
解答: C. 3営業日目
解説: 国債リテールおよび一般債取引の受渡日は、約定日から3営業日目に行われます。
問題5:振替債の説明
振替債とは何ですか。
A. 物理的な証券を発行する債券
B. 電子的に記録される債券
C. 政府が保証する債券
D. 特定の担保が付いている債券
解答と解説
解答: B. 電子的に記録される債券
解説: 振替債とは、紙の証券を発行せずに電子的に記録される債券です。
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