#33 証券外務員1種・2種試験対策: 債券投資計算

#33 証券外務員1種・2種試験対策: 債券投資計算

債券投資の計算には、利回り計算や単価計算、経過利子、売買代金計算などが含まれます。これらの計算方法を正確に理解することが、証券外務員試験の合格に向けた重要なステップとなります。

利付債

利付債とは、定期的に利息が支払われる債券のことです。利付債の利回り計算には、最終利回り、応募者利回り、所有期間利回り、直接利回りがあります。

最終利回り

最終利回りは、債券を償還まで保有した場合の年間利回りを示します。

コードをコピーする最終利回り（％）＝（利率＋（償還価格－購入価格）／残存期間）／購入価格 × 100

応募者利回り

応募者利回りは、発行価格で債券を購入し、償還まで保有した場合の年間利回りを示します。

コードをコピーする応募者利回り（％）＝（利率＋（償還価格－発行価格）／残存期間）／発行価格 × 100

所有期間利回り

所有期間利回りは、債券を一定期間保有して売却した場合の年間利回りを示します。

コードをコピーする所有期間利回り（％）＝（利率＋（売却価格－購入価格）／所有期間）／購入価格 × 100

直接利回り

直接利回りは、債券の購入価格に対する年間利息の割合を示します。

コードをコピーする直接利回り（％）＝ 利率／価格 × 100

単価計算

債券の買付価格は以下の計算式で求められます。

コードをコピーする買付価格（円）＝（償還価格＋（利率×残存年数））／（1＋（利回り／100×残存年数））

経過利子

経過利子は、債券の直前の利払日の翌日から受渡日までの経過日数に応じて、買い手から売り手に支払われます。

コードをコピーする経過利子＝ 額面あたりの年利子 × 経過日数／365日

コードをコピーする売買額面総額の経過利子＝ 経過利子 × 売買額面総額／100

売買代金計算

買い代金

コードをコピーする買い代金＝ 購入額面 × 単価／100円 ＋ 経過利子 ＋（委託手数料 ＋ 消費税相当額）

売り代金

コードをコピーする売り代金＝ 売却額面 × 単価／100円 ＋ 経過利子 －（委託手数料 ＋ 消費税相当額）

まとめ

債券投資計算は複雑ですが、これらの計算方法を正確に理解し、練習することで、証券外務員試験の対策に大いに役立ちます。各計算式をしっかりと覚え、問題に取り組んでいきましょう。

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債券投資計算の問題

以下に、上記ブログ内容に基づいた問題とその回答を提示します。これらの問題を解くことで、知識の定着を図りましょう。

問題1：最終利回り

次の条件のもと、債券の最終利回りを計算してください。条件：利率3％、償還価格100円、購入価格95円、残存期間5年。

A. 3.21％
B. 4.21％
C. 5.21％
D. 6.21％

問題2：所有期間利回り

次の条件のもと、債券の所有期間利回りを計算してください。条件：利率2％、購入価格100円、売却価格105円、所有期間3年。

A. 2.67％
B. 3.67％
C. 4.67％
D. 5.67％

問題3：経過利子

額面100万円、年利3％の債券を直前の利払日から180日経過後に購入する場合の経過利子を計算してください。

A. 1,500円
B. 1,800円
C. 2,000円
D. 3,000円

問題4：買い代金

額面100万円、単価99円、経過利子1,500円、委託手数料1,000円、消費税相当額100円の債券の買い代金を計算してください。

A. 992,600円
B. 992,700円
C. 993,600円
D. 993,700円

問題5：直接利回り

次の条件のもと、債券の直接利回りを計算してください。条件：利率5％、購入価格100円。

A. 3％
B. 4％
C. 5％
D. 6％