#29 証券外務員1種・2種試験対策ブログ:流通市場

  • URLをコピーしました!

#29 証券外務員1種・2種試験対策ブログ:流通市場

こんにちは!今回のブログでは、証券外務員1種・2種試験対策として「流通市場」について詳しく解説します。流通市場の特徴や債券ディーラー、取引所市場と店頭市場の違い、そして売買参考統計値発表制度について学びましょう。

目次

流通市場の特徴

流通市場とは、既に発行された証券が取引される市場を指します。流通市場の中でも特に重要な役割を果たしているのが債券ディーラーです。債券ディーラーは、債券の売買を通じて流動性を提供し、市場の安定に寄与します。

債券ディーラー

債券ディーラーは、主に債券の売買を専門に行う証券会社です。彼らは自己勘定で取引を行い、市場の需給バランスを保つために重要な役割を果たします。債券ディーラーの活動により、投資家は必要なときに債券を売買することができ、市場の流動性が確保されます。

取引所市場と店頭市場

債券の取引は主に取引所市場と店頭市場で行われますが、株式とは異なり、99%以上の債券取引は店頭市場で行われています。それぞれの市場の特徴について見ていきましょう。

取引所市場

取引所市場では、売買は証券会社に限られます。この市場では、国債の受け渡しは取引成立から2営業日目に行われます。取引所市場は、透明性が高く、取引の信頼性が確保されているため、投資家にとって安心感があります。

店頭市場

店頭市場は、投資家と債券ディーラー、または債券ディーラー同士が個別に取引を行う市場です。この市場では、受渡日は自由に設定できますが、一般的に国債は取引成立から2営業日目、国債リテールおよび一般債は3営業日目に決済が行われます。

また、店頭市場では合祀的な方法で算出された時価を基準として取引が行われます。店頭市場での取引は、柔軟性が高く、取引条件も個別に設定できるため、投資家の多様なニーズに対応できます。

店頭市場には、債券ディーラー間の売買だけを専門に行う債券ブローカー(BB)も存在します。彼らは市場の流動性を高め、円滑な取引をサポートします。

売買参考統計値発表制度

証券業協会は、毎営業日に売買参考統計値を発表しています。これは、5社以上の指定報告協会員が選定した銘柄の気配の平均値、中央値、最高値、最低値を含む情報です。これにより、市場の透明性が高まり、投資家はより正確な情報に基づいて取引を行うことができます。

まとめ

今回のブログでは、流通市場の特徴と債券ディーラーの役割、取引所市場と店頭市場の違い、そして売買参考統計値発表制度について解説しました。証券外務員としてこれらの知識を身につけることで、実務において的確な対応ができるようになります。

以下に、上記ブログ内容に基づいた問題とその回答を提示します。これらの問題を解くことで、知識の定着を図りましょう。

問題1:流通市場の特徴

流通市場とは何を指すか、次のうち正しい記述はどれか。

A. 新規に発行される証券が取引される市場
B. 既に発行された証券が取引される市場
C. 銀行の間で取引が行われる市場
D. 商品先物取引が行われる市場

解答と解説

解答: B. 既に発行された証券が取引される市場

解説: 流通市場は、既に発行された証券が取引される市場を指します。新規発行の証券が取引される市場は発行市場と呼ばれます。

問題2:債券ディーラーの役割

次のうち、債券ディーラーの主な役割として正しいものはどれか。

A. 新しい債券の発行を主導する
B. 債券の流動性を提供し、市場の安定に寄与する
C. 株式の売買を専門に行う
D. 投資家に対して債券の保有を強制する

解答と解説

解答: B. 債券の流動性を提供し、市場の安定に寄与する

解説: 債券ディーラーは、債券の売買を通じて市場の流動性を提供し、安定性に寄与する役割を担っています。新しい債券の発行を主導するのは発行市場に関与する機関の役割です。

問題3:取引所市場の特徴

次のうち、取引所市場の特徴として正しいものはどれか。

A. 国債の受け渡しは取引成立から2営業日目に行われる
B. 債券の受け渡しは取引成立から5営業日目に行われる
C. 国債の受け渡しは取引成立から3営業日目に行われる
D. 受け渡し日は自由に設定できる

解答と解説

解答: A. 国債の受け渡しは取引成立から2営業日目に行われる

解説: 取引所市場では、国債の受け渡しは取引成立から2営業日目に行われます。このような標準的な決済期間が設定されているため、透明性と信頼性が確保されています。

問題4:店頭市場の特徴

次のうち、店頭市場の特徴として正しいものはどれか。

A. 取引所を介して行われる
B. 受け渡し日は常に2営業日目に設定される
C. 投資家と債券ディーラーが直接取引を行う
D. 国債の受け渡しは常に1営業日目に行われる

解答と解説

解答: C. 投資家と債券ディーラーが直接取引を行う

解説: 店頭市場は、投資家と債券ディーラー、または債券ディーラー同士が個別に取引を行う市場です。受け渡し日は自由に設定できるため、取引条件が柔軟に対応できます。

問題5:売買参考統計値発表制度

売買参考統計値発表制度に関して正しい記述はどれか。

A. 毎月末に発表される
B. 1社の気配値をもとに算出される
C. 市場の透明性を高めるために設けられた
D. 指定報告協会員は2社以上であればよい

解答と解説

解答: C. 市場の透明性を高めるために設けられた

解説: 売買参考統計値発表制度は、市場の透明性を高め、投資家がより正確な情報に基づいて取引を行えるようにするために設けられた制度です。毎営業日に、5社以上の指定報告協会員の気配値をもとに統計値が発表されます。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

オーシャン管理人

コメント

コメントする

目次