#35 証券外務員1種・2種試験対策: 投資信託の種類

#35 証券外務員1種・2種試験対策: 投資信託の種類

投資信託の種類

投資信託は公募と私募に分かれ、さらに契約型や投資法人型、解約の可否による分類、証券投資信託や特定資産など様々な種類があります。それぞれの特徴を理解することが重要です。

公募と私募

• 公募：不特定かつ多数（50名以上）の投資家を対象とします。
• 私募：一定の限られた投資家（適格機関投資家、特定投資家）を対象とします。

契約型

• 契約型：投資信託契約に基づくもので、委託者指図型と委託者非指図型に分かれます。関係者は委託者、受託者、受益者です。

投資法人型（会社型）

• 投資法人型：資産運用を目的とする会社です。

解約の可否による分類

• オープンエンド型：解約ができる投資信託。解約できない期間をクローズド期間と呼びます。
• クローズドエンド型：解約ができない投資信託です。

オープンエンド型

• 追加型：追加の資金を受け付けることができます。
• 単位型：追加の資金を受け付けない投資信託です。定期定型型（ファミリーファンドユニット）とスポット型が主流です。

証券投資信託

証券投資信託は、投資信託財産の1/2を超える額を有価証券に対する投資として運用することを目的とします。

• 公社債投資信託：主に公社債投資を中心に運用され、株式を一切組み入れないものです。
• 株式投資信託：公社債以外に株式も組み入れられる投資信託です。

特定資産

特定資産には以下のようなものが含まれます：

• 有価証券及び有価証券関連デリバティブ取引
• 不動産、不動産関連の権利
• 有価証券以外の金銭債権
• 商品、商品投資等取引にかかる権利
• インフラ整備

不動産投資信託

不動産投資信託は、主に不動産に投資する投資信託です。

• アメリカのREIT（リート）：Real Estate Investment Trustの略で、不動産投資法人を指します。
• 日本のJ-REIT（ジェイ・リート）：日本版のREITです。

証券投資信託以外の投資信託

• 外国投資信託：海外の投資信託。国内で公募される場合は、金商法のディスクロージャー規定が適用されます。
• 外国投資法人：海外の投資法人です。

その他の投資信託

• マザーファンドとベビーファンド
• ファンドオブファンズ：投資信託及び外国投資信託への投資を行う投資信託です。
• 確定拠出向け投資信託（DC）
• 毎月分配型：毎月決算が行われる投資信託です。
• 通貨選択型：円以外の通貨も選択可能な投資信託です。

まとめ

投資信託には多様な種類があり、それぞれの特徴を理解することが重要です。公募と私募、契約型と投資法人型、オープンエンド型とクローズドエンド型など、基本的な分類と特徴をしっかり覚えておきましょう。

問題1：公募と私募

次のうち、公募の投資信託の説明として正しいものはどれか。

A. 一定の限られた投資家を対象とする
B. 不特定かつ多数の投資家（50名以上）を対象とする
C. 適格機関投資家のみを対象とする
D. 特定投資家のみを対象とする

問題2：契約型投資信託

次のうち、契約型投資信託の関係者に含まれないものはどれか。

A. 委託者
B. 受託者
C. 受益者
D. 株主

問題3：オープンエンド型投資信託

次のうち、オープンエンド型投資信託の特徴として正しいものはどれか。

A. 解約ができない
B. 解約ができる
C. 追加資金を受け付けない
D. 株式を一切組み入れない

問題4：証券投資信託

次のうち、証券投資信託の目的として正しいものはどれか。

A. 公社債投資を中心に運用し、株式を一切組み入れない
B. 公社債投資を中心に運用し、株式を組み入れる
C. 株式投資を中心に運用し、公社債を一切組み入れない
D. 株式投資を中心に運用し、限られた公社債を組み入れる

問題5：不動産投資信託

日本における不動産投資信託の通称は何か。

A. REIT
B. J-REIT
C. N-REIT
D. I-REIT