#37 証券外務員1種・2種試験対策: 証券投資信託の運用

  • URLをコピーしました!
目次

#37 証券外務員1種・2種試験対策: 証券投資信託の運用

証券投資信託の運用機能

証券投資信託の運用には、以下の6つの主要な機能が含まれます:

  1. リサーチ機能
  2. 運用方針の決定・実行機能
  3. トレーディング機能
  4. リスク管理機能
  5. パフォーマンス評価機能
  6. コンプライアンス機能

証券投資信託の運用手法

証券投資信託の運用手法には、大きく分けてインデックス運用(パッシブ運用)とアクティブ運用があります。

インデックス運用(パッシブ運用)

市場指数(インデックス)に連動する運用を目指します。コストが低く、市場平均に近いリターンを狙います。

アクティブ運用

市場指数を上回るリターンを目指します。運用者の判断で銘柄選定や資産配分を行い、積極的に運用します。

トップダウンアプローチとボトムアップアプローチ

  • トップダウンアプローチ:経済全体や市場の動向を分析し、業種や地域を決定してから個別銘柄を選定します。
  • ボトムアップアプローチ:個別銘柄の分析から始め、魅力的な銘柄を選定し、ポートフォリオを構築します。

グロース株運用とバリュー株運用

  • グロース株運用:成長が期待される企業の株式に投資し、キャピタルゲインを狙います。
  • バリュー株運用:市場価格が企業の実質価値よりも低いと判断される株式に投資し、リターンを狙います。

投資信託委託会社の義務

投資信託委託会社は以下の義務を負います:

  • 忠実義務:受益者の利益を最優先に考えて行動する義務です。
  • 善管注意義務:受託者として善良な管理者の注意を払って業務を遂行する義務です。

運用の外部委託

特定の投資信託財産について、運用指図の権限の全部または一部を信託会社等に再委託することができます。ただし、すべての投資信託財産を外部委託することはできません。

証券投資信託の投資制限

  • デリバティブ取引:リスク管理を徹底する必要があります。
  • 株式:同一法人の発行する株式の50%を超えて保有することを受託会社に指図してはなりません。
  • 投資信託証券:純資産の5%以内で投資します。投資信託委託会社は、投資先ファンドの委託会社の同意がない限り、50%を超えて投資することはできません。
  • ファンドオブファンズ:投資信託相互間の保有はできません。

まとめ

証券投資信託の運用には多くの要素が関与しており、リサーチ、運用方針の決定、トレーディング、リスク管理、パフォーマンス評価、コンプライアンスなどが重要です。また、運用手法にはインデックス運用とアクティブ運用があり、それぞれにトップダウンアプローチとボトムアップアプローチ、グロース株運用とバリュー株運用があります。さらに、投資信託委託会社には忠実義務と善管注意義務があり、外部委託や投資制限にも注意が必要です。


証券投資信託の運用の問題

以下に、上記ブログ内容に基づいた問題とその回答を提示します。これらの問題を解くことで、知識の定着を図りましょう。

以下に、上記ブログ内容に基づいた問題とその回答を提示します。これらの問題を解くことで、知識の定着を図りましょう。

問題1:証券投資信託の運用機能

次のうち、証券投資信託の運用機能として正しいものはどれか。

A. トレーディング機能
B. 資産保全機能
C. 税務処理機能
D. 財務報告機能

解答と解説

解答: A. トレーディング機能

解説: 証券投資信託の運用機能には、リサーチ機能、運用方針の決定・実行機能、トレーディング機能、リスク管理機能、パフォーマンス評価機能、コンプライアンス機能が含まれます。

問題2:証券投資信託の運用手法

次のうち、証券投資信託の運用手法として正しいものはどれか。

A. インデックス運用とパッシブ運用
B. トップダウンアプローチとボトムアップアプローチ
C. グロース株運用とバランス株運用
D. アクティブ運用とディフェンシブ運用

解答と解説

解答: B. トップダウンアプローチとボトムアップアプローチ

解説: 証券投資信託の運用手法には、インデックス運用(パッシブ運用)とアクティブ運用、トップダウンアプローチとボトムアップアプローチ、グロース株運用とバリュー株運用があります。

問題3:投資信託委託会社の義務

次のうち、投資信託委託会社の義務として正しいものはどれか。

A. 経営責任義務と情報提供義務
B. 忠実義務と善管注意義務
C. 監査義務と運用報告義務
D. 資金調達義務と取引報告義務

解答と解説

解答: B. 忠実義務と善管注意義務

解説: 投資信託委託会社には、忠実義務と善管注意義務があります。これにより、投資家の利益を最優先に考え、運用を行うことが求められます。

問題4:運用の外部委託

次のうち、投資信託の運用を外部委託する際の正しい説明はどれか。

A. 特定の投資信託財産について、運用指図の権限の全部を外部に委託することができる
B. すべての投資信託財産を外部に委託することができる
C. 投資信託委託会社は外部委託を行わない
D. 運用の外部委託には、特別な許可が必要である

解答と解説

解答: A. 特定の投資信託財産について、運用指図の権限の全部を外部に委託することができる

解説: 特定の投資信託財産については、運用指図の権限の全部又は一部を信託会社 等に再委託することができますが、すべての投資信託財産を外部委託することはできません。

問題5:証券投資信託の投資制限

次のうち、証券投資信託の投資制限として正しいものはどれか。

A. 同一法人の発行する株式を50%超保有できる
B. 投資信託証券に投資する場合、純資産の10%以内である
C. ファンドオブファンズに投資できる
D. 投資先ファンドの委託会社の同意がない限り、50%を超えて投資することはできない

解答と解説

解答: D. 投資先ファンドの委託会社の同意がない限り、50%を超えて投資することはできない

解説: 証券投資信託は、投資先ファンドの委託会社の同意がない限り、50%を超えて投資することはできません。また、ファンドオブファンズへの投資も制限されています。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

オーシャン管理人

コメント

コメントする

目次